
バンコク在住者が厳選した本当に美味しいガパオライス6選。ホーリーバジル香る本場の味から創作系まで、何度食べても新しい発見がある“無限に進化する国民食”を紹介!
タイ・バンコクといえば、やっぱり“ガパオライス”。
屋台から有名レストランまで、どこでも食べられる定番タイ料理ですが、実はお店によって味や香り、具材のバランスが全く違うんです。
そこで今回は、バンコク在住の筆者が実際に通って「ここは本気でうまい!」と感じたガパオライスの名店6選をご紹介します。
タイ好きケンちゃん辛さ控えめの日本人好みから、本場タイ人が唸る激辛系まで、バンコクの“ガパオ沼”にハマる一皿がきっと見つかるはずです。
ガパオライスの基本を知ろう!
「ガパオライス」は、タイ料理の中でも最も庶民的で、最も愛されている一品。一見シンプルな料理ですが、実は“バジルの種類”“肉の選び方”“辛さの調整”など、様々な視点と奥が深い世界があります。
ここでは、タイ在住者ならではの視点で、ガパオライスの基本をわかりやすく解説します。


本場タイの「ガパオ」とは?
「ガパオ(กะเพรา / Krapao)」とは、**ホーリーバジル(Holy Basil)**というハーブのこと。
日本でよく使われるスイートバジル(โหระพา / Horapa)とは異なり、ホーリーバジルはピリッとした辛味と独特の香ばしさが特徴です。
このホーリーバジルを、ニンニク・唐辛子と一緒に炒めて肉や魚介と合わせることで、食欲をそそる“タイの香り”が生まれます。
ガパオライスは本来、
「カーオ・パット・ガパオ(ข้าวผัดกะเพรา)」=バジル炒めごはん
と呼ばれ、タイ人にとっては昼食の定番メニュー。
何を頼めばいいか迷った時は、「とりあえずガパオで!」という
シーンを街中でもよく見かけます^^
また、タイでは卵焼き(カイダーオ)をトッピングするのが定番で、「カーオ・パット・ガパオ・ムー+カイダーオ(一つのガパオライスに目玉焼きをのせて)」と注文すると、最もポピュラーな形になります。
お肉の種類(豚・鶏・牛・シーフード)の違い
ガパオライスは、使う肉の種類によって味の印象がガラリと変わります。
バンコクでは以下の4種類が特に一般的です。
| 種類 | タイ語表記 | 味の特徴 | おすすめポイント |
|---|---|---|---|
| 豚肉(ムー・หมู) | Moo | 一番ポピュラー。旨味が濃く、香ばしさが際立つ | 「ガパオ・ムーサップ(豚ひき肉)」が定番中の定番 |
| 鶏肉(ガイ・ไก่) | Gai | あっさりしてヘルシー。香りを楽しみたい人に◎ | 「ガパオ・ガイ」と言えば間違いない |
| ★イチオシ★ 牛肉(ヌア・เนื้อ) | Nua | コクとスパイシー感が強く、パンチのある味わい | 昨今タイ産牛の味が急激によくなり、人気急上昇中!辛いもの好き・ビールと一緒に◎ |
| シーフード(タレー・ทะเล) | Talay | エビやイカなど具だくさん。海の香りとバジルがマッチ | カフェやリゾート風店で人気上昇中 |
中でも「ガパオ・ムークロープ(หมูกรอบ)」=カリカリ豚バラを使ったガパオは、タイ人にも大人気の“上級者向けメニュー”。
肉の旨味とバジルの香ばしさが重なり、バンコクの屋台では常に行列ができるほどです。
辛さレベルの目安と注文のコツ(マイペッ=辛くしない 等)


本場のガパオライスは、想像以上に辛い! です。
タイ人にとっては日常の辛さでも、日本人には“汗が止まらないレベル”。
そこで覚えておきたいのが注文時のタイ語フレーズです👇
| 言葉 | 意味 | 辛さの目安 |
|---|---|---|
| マイペッ(ไม่เผ็ด) | 辛くしないで | 🌶0:子どもでも安心 |
| ペッニッノイ(เผ็ดนิดหน่อย) | 少しだけ辛くして | 🌶1:日本人の中辛 |
| ペッマーク(เผ็ดมาก) | とても辛くして | 🌶🌶🌶:激辛好き向け |
注文例:「カーオ・パット・ガパオ・ムー・カイダーオ・マイペッ」
(豚のガパオライス+目玉焼き、辛くしないで)
辛さ調整をお願いしても、唐辛子の香りはしっかり残るので、
マイルドでも十分に“タイらしい風味”を楽しめます。
また、テーブルには
- ナンプラー(魚醤)+プリック(唐辛子)入りの調味料
- 砂糖・酢・唐辛子フレーク
が用意されており、自分好みに味をカスタマイズできるのもタイ流。



屋台では「目玉焼きは別料金(5〜10バーツ)」が一般的です!卵は2つのせが個人的にはトレンドです!笑
在住者が本気で選んだ!バンコクのガパオライスBEST6
①【ガパオ・タ・ぺー(กะเพราตาแป๊ะ/Kapow Tapae)】|“質にこだわったホーリーバジル”を使った香り高いガパオ専門店


📍 エリア: Sukhumvit Soi 23(BTS アソーク駅/MRT スクンヴィット駅 徒歩約3~5分)
🕒 営業時間: 9時30分~15時00分, 16時00分~20時00分
💸 予算目安: 約100〜250 THB(メニュー・肉の種類によって変動)
🍳 筆者的おすすめポイント
- 「乾燥ホーリーバジルを用いた(ผัดแห้ง)スタイル」のガパオで、炒められたホーリーバジルと唐辛子の香りが強く立つのが特徴。また、牛肉についてもこだわりのコンケーン県産牛肉を使用することで、牛肉から滲み出るうまみも相まって絶品ガパオライスに。
- 肉の種類(豚・牛・豚バラカリカリなど)や辛さレベルを細かく選べるため、在住者・旅行者ともに“自分好み”で楽しめる。
- 店主が素材・調理・炒め方にこだわっており、「普通のガパオでは満足できない!」というガパオ愛好家にも支持される一軒。けんちゃん的にもトップ3には必ず入るガパオライス店です!
🌶 注目メニュー
- ข้าวกะเพราหมูสับ OG(豚ひき肉ガパオ) – 定番&コストパフォーマンス◎
- ข้าวกะเพราเนื้อโคขุนสับ 70%(牛肉ガパオ 70%) – 牛肉をたっぷり使った贅沢版。香り・旨味ともにレベル高し。
- ข้าวกะเพราหมูกรอบโฮมเมด(自家製カリカリ豚バラガパオ) – 食感と香ばしさが加わった“ワンランク上”のガパオ。
🧭 行き方
- BTS「アソーク(Asok)」駅/MRT「スクンヴィット(Sukhumvit)」駅を利用し、駅から徒歩約10分程度。
②【カームーボンガイ(ขาหมูบ่อนไก่ ร้านระเบียงทอง/Kamoo Bonkai by Rabiangthong)】|伝統「ขาหมู(豚すね煮)」の名店が広げた創作ガパオ


📍 エリア: 1899 ถนนพระราม 4 (Rama4 Road)、ซอย บ่อนไก่・ลุมพินี区(BTS/MRT 「คลองเตย/คลองเตย」駅近)
🕒 営業時間: 09:00〜18:00(曜日・状況により変動あり)
💸 予算目安: 約 〜100 THBあたりから、人気メニューでも100〜150THB台が多いです。
🍳 筆者的おすすめポイント
- じっくり煮込まれて作られるトロトロ豚すね肉を使った「ขาหมู(カームー)」の名店で、濃厚な煮込みとやわらかな肉・皮が特徴。口に入れた瞬間に、豚すね肉が溶けて旨みがじわーっと口の中に広がる感じがリピートする理由です!
- その伝統をベースに、**「กะเพราขาหมู(ガパオ風豚すね煮)」**という創作メニューも展開。豚すね+ホーリーバジル+唐辛子の組み合わせがユニークです。
🌶 注目メニュー
- ข้าวขาหมู(カオ・カームー):煮込み豚すね+ゆで卵+とろとろ皮+ご飯。王道の一皿。
- ข้าวกะเพราขาหมูไข่ดาว(カオ・ガパオ・カームー+目玉焼き):豚すねをガパオ炒めにアレンジ+卵のトッピング。レビューでも「絶品」と評価されています。
- ก๋วยเตี๋ยวคั่วขาหมู(クイッティアオ・クア・カームー):炒め麺×豚すねというまた別のアプローチ。麺好きにもおすすめ。
🧭 行き方
- 地下鉄MRT「คลองเตย(Khlong Toei)」駅または「คลองเตย/คลองเตย」駅から徒歩数分。ラーマ4通り沿い・ボンカイ(บ่อนไก่)エリア。
③【Phat KAPHRAO World Champ(ผัดกะเพรา แชมป์โลก)】|“世界チャンピオン”が名乗るガパオ専門店


📍 エリア: Queen Sirikit National Convention Center/クイーンシリキット国際会議場(60 ถนน รัชดาภิเษก, แขวง คลองเตย, เขต คลองเตย, กรุงเทพมหานคร 10110) LG階 ホール7前あたり。
🕒 営業時間: 10:00〜20:00(状況により変動あり)
💸 予算目安: 約150〜300 THB 程度(具材・肉の種類によって変動)
🍳 おすすめポイント
- 「ガパオ(ผัดกะเพรา)」を“世界チャンピオン”の名を冠して提供しているユニークな専門店。「the Greatest Phat KAPHRAO on Earth」とも謳われています。
- 北部のこだわりの肉の仕込み・乾いた炒め(ผัดแห้ง)スタイルで、香り高くスパイシーに仕上げられており、味の濃いガパオが好きな方にはピッタリ!
- 会場がコンベンションセンター内ということもあり、会議・展示会ついでにも立ち寄りやすい立地。アクセス面でも利便性あり。
🌶 注目メニュー
- “World Champion” ガパオ 牛肉/豚肉/鶏肉バージョン:説明では牛肉・豚肉・鶏肉を選べると紹介あり。
- ドライスタイル炒め+ホーリーバジルたっぷり仕様:炒め方・香りへのこだわりが強調されています。
🧭 行き方
- MRT「Queen Sirikit National Convention Center station/クイーンシリキット国際会議場」駅(またはコンベンションセンター最寄り)を利用すると便利です。クイーンシリキット国際会議場内にある店舗です。
④【Phed Mark(เผ็ดมาร์ค)】|激辛好きに大人気の行列のできるガパオ専門店


📍 エリア: 928 Sukhumvit Rd, Phra Khanong, Khlong Toei, Bangkok 10110(はBTSエカマイ駅からアクセス可)
🕒 営業時間: 10:00〜19:00 ※状況によって変動あり
💸 予算目安: 約129〜259 THB(肉の種類・辛さレベルによる)
🍳 筆者的おすすめポイント
- 世界的なフードブロガー・ユーチューバー Mark Wiens が共同設立したガパオ専門店で、店名「เผ็ด มาร์ค=スパイシー・マーク(Markのスパイシー)」もその由来。
- メニューはほぼ「ガパオライス(ผัดกะเพรา)」一種類に絞られており、肉の種類や辛さレベルでカスタマイズ可能。
- 私が特に大好きなのはアヒル卵が卵揚げに使われている点。濃厚でトロッとしたアヒル卵(ダックエッグ)を使った目玉焼きをつけていただくと、黄身のとろけ具合&フライの香ばしさがたまりません!
🌶 注目メニュー
- ガパオ・豚ひき肉(Pork Pad Krapow)+アヒル卵付き(豚肉版の定番)
- ガパオ・牛肉(Beef Pad Krapow)+アヒル卵付き(少し贅沢な肉の選択)
- ベジタリアン用(豆腐/キノコ)+辛さレベル調整可(辛さ苦手な方も安心)
🧭 行き方
- BTS「エカマイ(Ekkamai)」出口3番から徒歩1~2分ほど。
⑤【Hereduan Street Food(เฮียด่วน)】|食の激戦区“バンタットン通り”の中でも一際人気のストリートフード名店


📍 エリア: 1982 ถนนบรรทัดทอง (Banthat Thong Rd), แขวง วังใหม่ (Wang Mai), เขต ปทุมวัน, กรุงเทพมหานคร 10330 ※サイアム/チュラ大付近。
🕒 営業時間: 11:00〜23:00(毎日)
💸 予算目安: 約100〜250 THB 程度/一皿。
🍳 筆者的おすすめポイント
- 豚ひき肉がメインのガパオ店が多い中でも、海老ガパオという海鮮系で非常におすすめでガパオ好きならぜひ押さえておきたいお店です。
- 店名「เฮียด่วน(Hereduan)」の通り“迅速・一皿”というストリートフードの雰囲気を大切にしつつ、店内は落ち着いた洗練された雰囲気も感じられます。
- メニューのバリエーションが豊富で、海老ガパオライスはもちろん、「ข้าวกะเพราโบราณ ไข่เป็ดดาว(古典ガパオライス+アヒル卵)」「ข้าวไข่ข้นกะเพรา(ガパオを使ったクリーミー卵乗せ)」「ข้าวกะเพราหมู+ไข่เป็ดดาว(豚ひき肉ガパオ+アヒル卵)」など、多数のガパオを楽しめます。
🌶 注目メニュー
- ข้าวผัดกะเพรากุ้ง(海老ガパオライス)
- その他「ผัดมาม่าพริกขี้หนูสวน(ママー即席麺+唐辛子炒め)」などのタイ人に人気のローカルストリートフードも楽しめます。
🧭 行き方
- 地下鉄MRTフアランポーン駅(Hua Lamphong)から歩くと10〜15分程度。バンタットン通り/Banthat Thong Road(ถนนบรรทัดทอง)沿いに位置しています。
⑥【Khun Chui Kaprao Boran(คุณฉุย บรรทัดทอง)】|“正統派&香り立つ”ガパオ店


エリア: 759 ถ. บรรทัดทอง (Banthat Thong Rd.), แขวง วังใหม่, เขต ปทุมวัน, กรุงเทพมหานคร 10330(ซอย จุฬา 6/スタジアムワン隣)
🕒 営業時間: 11時00分〜14時00分/15時00分〜19時00分
💸 予算目安: 約100〜300 THB / 一皿。レビュー例では95 THBからスタート。
🍳 筆者的おすすめポイント
- ここのガパオライスは、豚肉がメインではなく卵が他とは違う「白身揚げスタイル」である点が特に面白いポイントです。卵の白身を高温で先に揚げて、その後に卵の黄身をとろーんと垂らして完成する卵はご飯と相性抜群!そこに「ガパオ(ผัดกะเพรา)」を乾いた炒め(ผัดแห้ง)スタイルで提供されて味もさらに美味しくなります。
- ショー形式のグルメ番組 The Spoon による「ガパオ部門」の受賞(2 ช้อนทองคำ=2ゴールドスプーン)という実績あり。
- メニューや辛さのレベルが選べるので、在住者・旅行者問わず“ガパオを食べてみたい”皆さんにおすすめです。
🌶 注目メニュー
- ข้าวกะเพราหมูสับ ผัดพริกแห้ง(豚ひき肉のガパオ・ドライ炒め)– “標準”の辛さレベルで95 THBあたりの価格例あり。
- ข้าวกะเพราหมูสับเบคอน + ไข่ดาวไม่สุก(豚ひき肉+ベーコン+半熟目玉焼き)– “香りガツン、辛さしっかり”の変化球メニューとして人気。
🧭 行き方
- BTS「สยาม (Siam)」駅からタクシーまたは徒歩で Banthat Thong Road(ถนน บรรทัดทอง)を目指し、ซอย จุฬา 6(Chula Soi 6)内。
- Studium Oneという建物を目掛けてまずは向かい、その敷地内に見つけることができます。
まとめ|バンコクのガパオライスは“無限に進化する国民食”


タイのソウルフード「ガパオライス」は、単なる“炒めごはん”ではなく、タイ人の生活そのものを映す料理。街角の屋台から高級ホテルの創作メニューまで、バンコクのいたるところでガパオが愛されているのは、“自由に進化し続ける懐の深さ”にあると日々タイで生活する中で感じています。
また、私としては、「どんな場所で味わうのか」もとても大切だなと感じています。タイを東西南北旅する中で出会ってきたそれぞれの地でしか味わえないガパオライスがあり、使われているホーリーバジルや野菜、ナッツ類などを組み合わせた肉炒めなど楽し味方は無限大です!
🍳 何度食べても新しい発見がある
ガパオライスの魅力は、その“無限の変化”。
同じ「豚ひき肉のガパオ」でも、
・炒め方の火加減
・ホーリーバジルの香りの立たせ方
・唐辛子の種類や量
・添える卵の焼き加減
——そのすべてが店ごとに違います。
一口食べるたびに、香り・辛さ・旨味のバランスに“その店の個性”が感じられる。
そんな違いを比べながら食べ歩くのも、バンコクの楽しみ方のひとつです。
旅行者にとっても、ガパオは「はじめてでも安心・何度でも新鮮」なタイ料理。
辛さが苦手な人でも、「マイペッ(辛くしない)」と伝えればOK。
辛さ控えめでも十分に香りと旨味を楽しめるのが、ガパオライスの奥深さです。
🌶 在住者が選んだお店から“自分の一皿”を見つけよう
この記事で紹介したお店は、いずれも筆者が“本気で通う”名店ばかり。屋台の熱気を感じながら食べる一皿も、カフェでゆっくり味わう創作系も、それぞれ違った魅力があります。
あなたの心に残るガパオは、
“辛さがクセになる一皿”かもしれませんし、
“香ばしいバジルの香りが印象的な一皿”かもしれません。



旅の途中でふと立ち寄った店のガパオが、あなたにとっての「運命のガパオ」になることを楽しみにしています!!みんなのイチオシ・ガパオライス店もよかったら教えてくださいねー!

